ありそうでなかったアイテムを作り出したブランド
ヴィトン
1854年に誕生したヴィトン。元々は、旅行専用トランクのブランドとして創業。創業当時、セレブの間で旅行がブームになりました。ところが当時のトランクは持ち運びに大変不便なもので、荷物を運ぶだけでも重労働。「もっと手軽に荷物が運べるバッグはないものか?」と、考えたのがヴィトンの創業者だったのです。現代で例えるなら、ちょっとした「スキマ産業」でしょう。
ではヴィトンとは、どんなブランドなのでしょうか。もう少し具体的に、掘り下げてみました。
職人としても営業マンとしても超一流
冒頭にも挙げたように、ヴィトンは元々旅行専用トランクブランドとして立ち上がりました。創業者本人はトランク職人として働き、後に独立しています。相当に、頭が切れる人物だったのでしょう。「ありそうでなかったアイテム」を次々と登場。持ち運びが便利なトランクも「ありそうでなかったアイテム」。後に生み出した「防水加工仕様のトランク」も、ヴィトンが生み出したものです。
ただ創業者が切れ者だとはいえ、あくまでも職人の世界の話。ビジネスとは別です。ビジネスとして成功を掴んだのは、もっと後になってからのこと。創業者の息子は凄腕営業マンで、世界各国を渡り歩き自社製品を販売。ブランドの顔になっているモノグラムも、実はビジネス面を考慮して生み出されたものになります。
結婚指輪も扱っている
ヴィトンが手掛けているのは、トランクだけではありません。実は結婚指輪も、手掛けています。結婚指輪とトランクは全くの別物ではあります。でも「ありそうでなかったアイテム」に関しては、どことなく共通しています。
ヴィトンの結婚指輪は、シンプルなデザインが多く見られます。でもとても力強く、2人の結婚生活をしっかり支えてくれそうな雰囲気がみられます。デザインが素敵な結婚指輪は他ブランドでも見かけますが、2人を支えてくれる結婚指輪は見かけません。結婚を例えるなら「旅」そのもの。死が2人を分つまで、永遠と続きます。快適な旅を提供したヴィトンだからこそ、支えになる指輪を作ったのかもしれません。